こんにちは、新潟市中央区の「からさわ歯科医院」院長の唐澤です。
昼間は大丈夫だったのに、夜になるとズキズキ痛み出す…」
「寝ようとすると歯がうずいて眠れない…」
そんな風に、夜だけ歯が痛くなる経験をしたことはありませんか?
じつはこれ、虫歯や歯の根っこの炎症が進んでいるサインの可能性があります。
放っておくと、さらに痛みが強くなったり、神経の治療や抜歯が必要になるケースも…。
今回は、「夜に歯が痛くなる原因」と「痛みを和らげるために今できること」、そして「受診の目安」について、わかりやすく解説していきます!

夜に歯が痛くなる3つの理由
1. 虫歯が神経まで進行している(歯髄炎)
虫歯が象牙質を超えて神経(歯髄)に達すると、歯の内部で炎症(歯髄炎)が起こり、痛みが強くなります。
特に夜は体が温まり、血流が増えることで炎症が広がりやすく、痛みを強く感じやすくなります。
特徴:
- ドクンドクンと脈を打つような痛み
- 横になると痛みが強くなる
- 痛み止めが効きにくい
この場合、神経の治療(根管治療)が必要なケースが多くなります。
2. 歯の根っこに膿がたまっている(根尖性歯周炎)
過去に神経を取った歯や、虫歯が進行した歯の根の先に膿(うみ)がたまると、ズキズキと痛むことがあります。
特徴:
- 噛んだときに痛い
- 歯ぐきが腫れてくることもある
- 夜間〜朝方にかけて痛みが増す
3. 歯ぎしり・くいしばりによる筋肉や歯へのダメージ
「虫歯はないけど、夜に痛む」という場合は、歯ぎしりやくいしばりの可能性もあります。
寝ている間の無意識の力が、歯や顎の筋肉に大きな負担をかけているのです。
特徴:
- 朝起きたときに歯や顎がだるい
- 歯が浮いた感じがする
- こめかみや首すじまで痛くなることも
自分でできる!原因チェックリスト
症状 | 疑われる原因 | 緊急度 | 行動目安 |
ズキズキ・脈打つ痛み | 神経の炎症(C3) | ★★★★★ | 今すぐ受診を! |
噛むと痛い・腫れている | 根尖の膿 | ★★★★☆ | 早めに治療を |
朝方に顎がだるい | 歯ぎしり・くいしばり | ★★☆☆☆ | ナイトガードで予防可能 |
冷たいものもしみる | 虫歯 or 知覚過敏 | ★★★☆☆ | 1週間以上続くなら受診を |
夜に歯が痛いときの応急処置
痛みを和らげる3つの方法
- 市販の痛み止めを服用
ロキソニンやイブなどが効果的ですが、あくまで一時しのぎです。 - 冷たいタオルなどで外側から冷やす
※冷やすのはOK、温めるのはNG(逆効果になることがあります) - なるべく頭を高くして寝る
血流が頭に集まりにくくなるため、痛みがやわらぐことがあります。
❌ NG行動に注意!
- 温かいお風呂で長湯する
→ 血行が良くなり、痛みが悪化することがあります - 痛む歯を強く押す・触る
→ 刺激で炎症がひどくなる恐れがあります - 「治ったかも?」と様子見を続ける
→ 神経が壊死して“痛みを感じなくなっただけ”の可能性も
からさわ歯科医院では
当院では、夜間に痛む症状に対して
- レントゲンや必要に応じてCT検査で原因を正確に診断
- 神経を残せる可能性があれば、MTAセメントなどの処置を検討
- 根の治療が必要な場合でも、痛みを抑えた丁寧な治療を行っています
「痛くてつらいけど、何の治療が必要かわからない…」という方も、まずは状態の確認だけでも大丈夫です。
夜の歯の痛みは、体からの警告かもしれません
- 夜になると歯が痛むのは、神経の炎症や歯の根の感染の可能性大
- 「昼間は平気」でも、進行した虫歯が隠れていることも
- 早めに治療を始めることで、歯を残せる可能性が高くなります
痛み止めでその場をしのぐことはできますが、痛みの原因が消えるわけではありません。
だからこそ、あなたの歯と体が出してくれているその“サイン”に、早めに応えてあげてくださいね
「まずは相談だけ」でも、いつでもお待ちしております!