こんにちは。
新潟市中央区、新潟駅近くの「からさわ歯科医院」院長の唐澤です。
「何となくで選んでいる歯磨き粉、本当に自分に合っている?」
「歯ぐきがしみるけど、ケア用品は変えたことがない」
「ホワイトニング後のケア、実は適当になっているかも…」
そんな方のために、これから数回にわたって、当院で取り扱っているオーラルケア商品について分かりやすくご紹介していこうと思います。

歯磨き粉の種類と基本成分、知っていますか?
普段何気なく使っている歯磨き粉には、さまざまな成分が含まれています。
どんな目的で使うかによって、成分のバランスが違い、合わないものを選ぶと効果が得られないばかりか、歯や歯ぐきを傷つけてしまうリスクもあるのです。
歯磨き粉に含まれる主な成分
成分名 | 働き |
研磨剤(清掃剤) | 歯の表面の汚れや着色を除去する |
発泡剤 | 歯磨き粉を口内全体に行き渡らせ、洗浄力を高める |
保湿剤(湿潤剤) | 粘膜への刺激を和らげ、歯磨き粉の乾燥を防ぐ |
粘結剤 | 成分の分離を防ぎ、適度な粘性を保つ |
香味剤 | 爽快感や味付けによって、使いやすさを向上 |
保存剤 | 製品の品質保持(酸化や変質を防ぐ) |
チェックアップ
こんな感じでメーカーのHPに成分が書かれている場合があります。気になる方はご確認ください。
歯磨き粉の“形状”にも種類があります
良く見るのは上の三つですね。
■ ペーストタイプ
最も一般的で、泡立ちが良く爽快感が強い。使い慣れている方が多いタイプ。
■ ジェルタイプ
泡立たず、薬用成分が歯の表面や隙間にしっかり留まりやすい。知覚過敏や歯周病ケア向けに◎。
■ 液体タイプ
口のすみずみに成分が広がる。研磨剤不使用で、刺激に敏感な方に最適。
ただし、ステイン除去効果は弱め。
■ 粉タイプ
添加物が少なく、シンプル処方。無添加やナチュラル志向の方に選ばれる。
■ フォーム(泡)タイプ
ポンプ式で出てくる泡タイプ。液体タイプの洗浄力+使用感の良さを両立。
虫歯予防に欠かせない「フッ素」について
虫歯予防の主役ともいえるフッ素。
市販品の最大濃度は1,500ppmまでと定められており、できれば1,000ppm以上のものを使うと予防効果が期待できます。
ただし、6歳未満のお子さまには1,000ppm以下、うがいができない子には500ppm以下を選ぶようにしてください。(誤って飲み込んでしまうリスクを避けるためです。)
研磨剤にも注意が必要です
研磨剤入りの歯磨き粉は、ステインや汚れを落とす効果がありますが、次のような点に注意が必要です。
☑ 歯や歯ぐきを傷つけるリスク
力を入れて磨きすぎたり、歯ぐきが下がって象牙質が露出していると、知覚過敏や摩耗の原因になることも。
☑ 着色汚れがつきやすくなる
表面に微細な傷がつくことで、逆に汚れがつきやすくなってしまうケースもあります。
「落としたい汚れ」と「守りたい歯の質」、バランスを見ながら選ぶことが大切です。
迷ったら、まずはご相談を
「歯磨き粉なんて、どれも同じじゃないの?」と思っている方ほど、
一度“自分に合ったもの”を使ってみると、磨きやすさ・仕上がり・お口の快適さがまったく違うことに驚かれるはずです。
日常の習慣が変われば、将来の歯の健康も変わります。
気になる商品があれば、お気軽にスタッフまでお声かけください!