こんにちは。新潟駅近くの「からさわ歯科医院」院長の唐澤です。
ここまでの連載で、ホームホワイトニングの特徴や使い方、効果について詳しくご紹介してきました。
今回は第4回として、「ホームホワイトニングを始める前に気をつけたいこと」をテーマに、注意すべき人・症状・環境についてわかりやすく解説していきます。

ホームホワイトニングが向かないケースとは?
歯を白くしたい気持ちは素晴らしいことですが、実はすべての方がホワイトニングできるわけではありません。
以下に当てはまる場合、事前にしっかりと診断・治療が必要です。
① むし歯や重度の知覚過敏がある方
むし歯がある状態でホワイトニングをすると、薬剤が虫歯の穴から歯の中に入り、強い痛みや神経へのダメージが出ることがあります。
知覚過敏も同様で、しみやすくなる傾向があります。
🔎 該当チェック:
- 甘いもの・冷たいものでよくしみる
- 歯に黒い点や穴がある
- 詰め物が取れたままになっている
📝 対策:虫歯・知覚過敏の治療が完了してからホワイトニングを行いましょう。
② 妊娠中・授乳中の方
現在のところ、妊娠中や授乳中にホワイトニングを行った際の明確な安全性は証明されていません。
薬剤成分が胎児や母乳に影響する可能性が完全には否定できないため、原則としてホワイトニングは控えるべきです。
📝 対策:体調が安定し、授乳が終わってからのスタートをおすすめします。
③ 神経を抜いた歯(失活歯)
神経のない歯(失活歯)は、ホワイトニングの薬剤が内部に浸透しにくいため、白くなりにくい傾向があります。
📝 対策:内側から漂白する「ウォーキングブリーチ」という治療法が適応になることがあります。必要に応じて別メニューをご案内いたします。
④ 歯の表面にヒビがある/詰め物・被せ物が劣化している
目では見えない細かいヒビや、劣化した詰め物のすき間から薬剤が入り込むと、痛みや炎症の原因になることがあります。
また、詰め物・被せ物の部分は白くなりません。天然歯との色の差が目立つ場合も。
📝 対策:ヒビや詰め物の状態を診察し、必要に応じて調整や交換を行った上でホワイトニングを始めましょう。
⑤ 重度の歯周病がある
歯ぐきに強い炎症があると、ホワイトニング剤がその出血成分と反応してしまい、薬剤の効果が落ちることがあります。
📝 対策:まずは歯周病の治療・クリーニングを行い、歯ぐきの状態を整えましょう。
歯科医院での診断が重要な理由
市販品と違い、歯科医院のホワイトニングは「医療行為」です。
安全性を保つためにも、事前に口腔内のチェックと診断が不可欠です。
からさわ歯科医院では、
- 虫歯・歯周病の有無
- 知覚過敏や歯のヒビのチェック
- 詰め物・被せ物との色バランス確認
などを、丁寧に確認したうえでホワイトニングをご提案しています。
ホワイトニングサロンとの違いも知っておこう
最近では「ホワイトニング専門サロン」も増えていますが、歯科医師・歯科衛生士がいないセルフ施術が多く、トラブル時の対応ができません。
項目 | 歯科医院 | サロン(セルフ) |
国家資格の有無 | ◯(医師・衛生士) | ✕(無資格者) |
薬剤の種類 | 医薬品(過酸化尿素等) | 化粧品レベルの薬剤 |
トラブル時の対応 | 診察・処置可能 | 原則自己責任 |
予防・治療との連携 | あり | なし |
▶ 詳しくはこちら:歯科医院とホワイトニングサロンの違い(アルデブラン・デンタルクリニック神戸三宮院)
まとめ|「まずチェック」が安心の第一歩!
以下の方は、まず診察・相談をおすすめします!
- むし歯・知覚過敏がある
- 妊娠中・授乳中
- 神経のない歯や詰め物が多い
- 歯ぐきが腫れている
- 市販のホワイトニングでしみた経験がある
からさわ歯科医院では、口腔内の状態をしっかり見極めた上で、最も安全で効果的なホワイトニング方法をご提案しています。
気になることがあれば、まずはお気軽にカウンセリングへどうぞ😊
🦷 ホームホワイトニング(自由診療)について
治療名: ホームホワイトニング(ティオン ホーム プラチナ使用)
治療内容:
患者さま専用のマウスピースを作製し、ご自宅で専用のホワイトニングジェルを用いて歯を徐々に白くしていく治療です。約1日2時間の装着を2週間ほど継続していただきます。
費用(税込):
33,000円(マウスピース上下+薬剤2週間分)
※追加薬剤(タッチアップ用)
・ティオンホワイトニングジェル2本セット:4,400円(税込)
・ティオンホワイトニングジェルウィズ2本セット:5,500円(税込)
リスク・副作用:
・施術中または施術後に一時的な知覚過敏や歯のしみを感じることがあります。
・薬剤の取り扱いや使用時間を誤ると歯肉に刺激を与える場合があります。
・人工歯(詰め物・被せ物・神経のない歯)は白くなりません。
・効果の出方や持続期間には個人差があります。