こんにちは。
新潟市中央区・からさわ歯科医院 院長の唐澤です。

「しみる原因」がわかると対処法も見えてくる

知覚過敏の治療や予防のためには、まず「なぜ歯がしみるのか?」という仕組みを正しく知ることが大切です。
今回は、歯の構造と“刺激が伝わるメカニズム”について、イラストのようにわかりやすく解説します。

🦷歯の断面図|3つの層でできている

歯は、大きく分けて次の3層で構成されています。

役割特徴
エナメル質外側の硬い層身体の中で最も硬い組織。刺激から内部を守る「鎧」
象牙質中間層やや柔らかく、無数の“象牙細管”という管が通っている
歯髄(神経)中心部血管や神経が通っていて、痛みを感じる場所

🔍ポイントは「象牙細管(ぞうげさいかん)」

象牙質の中には、象牙細管(microscopic tubules)と呼ばれる非常に細い管が無数に通っていて、神経(歯髄)とつながっています。
この管を通じて外部の刺激(冷たい・熱いなど)が神経に伝わることで、「キーン」としみる痛みを感じるのです。

※参考:日本歯科保存学会/知覚過敏

❗象牙細管がむき出しになるとどうなる?

通常、象牙質はエナメル質歯ぐきに守られているため、刺激は届きません。
しかし、以下のような原因で保護がなくなると…

  • 歯ぐきが下がって歯の根元が露出
  • エナメル質がすり減る・欠ける・削れる
  • 歯ぎしり・強いブラッシングで摩耗
  • 酸性の飲食物で表面が溶ける(酸蝕症)

象牙細管が開き、刺激が直接神経に伝わるようになります。

🔄一度象牙細管が開くと「敏感スパイラル」に

象牙細管が開いたままだと、

  1. 冷たい刺激が入る
  2. 神経に痛みが伝わる
  3. ブラッシングを避けるようになる
  4. プラークがたまりやすくなる
  5. 歯ぐきが炎症を起こし、さらに露出が進む

という悪循環(しみる→磨けない→悪化)に陥るリスクもあります。

🧑‍⚕️だからこそ、「早めのケア」が重要です

  • 表面が削れて象牙質が見えていないか
  • 歯ぐきが下がっていないか
  • 食事や歯みがき習慣に問題はないか?

こうしたポイントを、早期にチェックして対策することが、知覚過敏を悪化させないカギになります。

🩺からさわ歯科医院では…

当院では、患者さん一人ひとりの原因に合わせて、

  • 露出した部分へのコーティング
  • 歯みがき粉・ブラッシング指導
  • 歯ぎしり・酸蝕症の対応(生活習慣の見直し)

など、根本原因からのケアをご提案しています。