こんにちは。
新潟市中央区 新潟駅から徒歩4分、からさわ歯科医院 院長の唐澤です。
「朝起きると、あごが疲れている気がする…」
- 寝ているときに歯ぎしりをしているかも
- 気づくと上下の歯を強く噛みしめている
- 集中しているときに口に力が入っている
こんな経験はありませんか?
それ、「ストレスによる噛みしめグセ」かもしれません。
しかもこの「くいしばり・歯ぎしり」は、歯周病にも深く関係しています。

実は多い「無意識のくいしばり」
くいしばりや歯ぎしりは、医学的にはブラキシズムと呼ばれ、以下の3つに分類されます。
| 種類 | 内容 |
| グラインディング | 歯をギリギリと擦り合わせる(典型的な歯ぎしり) |
| クレンチング | 歯を強く噛みしめ続ける(音がしないことも) |
| タッピング | 上下の歯をカチカチと細かく接触させる |
特に「クレンチング」は音が出ないため自覚しにくく、ストレス社会の現代では非常に多いといわれています。
噛みしめが歯周病に与える悪影響とは?
✅ ① 歯ぐきや骨に「圧力」がかかり続ける
噛みしめる力は、自分の体重以上にもなることがあります。
その力が歯周組織(歯ぐきや歯槽骨)に過剰な負担をかけ、歯周病で弱っている部分にダメージを与えてしまうのです。
✅ ② 炎症が治りにくくなる
噛みしめの力が続くことで、歯ぐきの血流が悪くなり、炎症の回復が遅れる・慢性化することがあります。
つまり、歯周病を悪化させる“物理的なストレス”として働いてしまうのです。
さらに…噛みしめが引き起こすトラブル
- 知覚過敏(冷たいものがしみる)
- 詰め物・被せ物の破損
- 顎関節症(あごの痛み・音・開きにくさ)
- 頭痛・肩こり・首こり
これらの症状がある場合、噛みしめグセを見直す必要があるかもしれません。
からさわ歯科医院でできる「くいしばり対策」
✔ マウスピース(ナイトガード)で歯を保護
寝ている間の歯ぎしりから歯と歯ぐきを守る専用のマウスピースを作成します。
保険適用での製作が可能です(※診断内容により異なります)。
✔ 噛みしめセルフチェック&生活習慣アドバイス
- 日中、ふとした時に歯が接触していないか確認(上下の歯は通常「離れている」のが正常)
- デスクワークやスマホ使用中は「歯を浮かせる意識」を習慣化
- ストレッチや深呼吸で緊張をほぐす方法もご提案しています
✔ 歯周病との併発チェック
くいしばりにより歯周病が進行していないかを検査し、必要に応じてスケーリングや炎症抑制の処置を行います。
この記事のまとめ
| 内容 | ポイント |
| 歯ぎしり・くいしばりはストレスのサイン | 無意識に続くことが多く、気づきにくい |
| 噛みしめは歯周病を悪化させる | 歯ぐきや骨に圧力がかかり、炎症の治癒を妨げる |
| マウスピースや生活習慣の見直しが効果的 | 自宅でもできるセルフ対策+歯科での検査がおすすめ |
まとめ:静かに歯を壊す「力のストレス」に注意!
噛みしめ・歯ぎしりは、まさに静かな破壊者。
痛みがなくても、じわじわと歯や歯ぐきを傷つけ、歯周病の治りを妨げます。
気になる方は、まずは噛みしめチェック+歯ぐきの状態チェックからはじめてみましょう。