こんにちは。
新潟市中央区・からさわ歯科医院 院長の唐澤です。

前回の記事では、マウスウォッシュには化粧品タイプと医薬部外品タイプがあることをご紹介しました。
では実際に、含嗽剤にはどのような成分が含まれているのでしょうか。
今回は、歯科医院でもよく使用される代表的な成分とその働きについて解説します。


含嗽剤の成分は大きく3つに分かれる

マウスウォッシュに含まれる成分は、主に次の3つの目的で配合されています。

成分の種類目的
殺菌成分口腔内の細菌の増殖を抑える
抗炎症成分歯ぐきの炎症を抑える
補助成分口臭予防や口腔環境の改善

それぞれの働きを見ていきましょう。


殺菌成分

口の中には数百種類の細菌が存在しており、その一部が歯周病や口臭の原因菌になるといわれています。
含嗽剤には、こうした細菌の増殖を抑えるために殺菌成分が配合されていることがあります。
代表的なものは次のような成分です。

成分特徴
CPC(塩化セチルピリジニウム)細菌の細胞膜に作用し増殖を抑える
IPMP(イソプロピルメチルフェノール)プラーク内部まで浸透し殺菌作用を発揮
クロルヘキシジン歯周病菌への抗菌作用が知られている

これらの成分は、歯周病や口臭の原因となる細菌の増殖を抑える目的で使用されています。

※参考:日本歯周病学会「歯周病と口腔ケア」


抗炎症成分

歯ぐきが腫れたり出血したりする場合、歯周組織で炎症が起きている可能性があります。
含嗽剤には、歯ぐきの炎症を抑える成分が配合されていることもあります。
代表的なものとしては、

成分働き
グリチルリチン酸歯ぐきの炎症を抑える
トラネキサム酸出血や炎症を抑制

こうした成分は、歯周病の予防や歯ぐきの健康維持を目的として配合されています。


補助成分

含嗽剤には、次のような補助成分が含まれることもあります。

  • フッ素(虫歯予防)
  • 香料(使用感の改善)
  • 保湿成分(口腔乾燥対策)

これらは直接歯周病菌を減らすわけではありませんが、口腔環境を整えるサポート役として使われています。


成分だけでなく「濃度」も重要

同じ成分でも、配合濃度や使用方法によって作用は変わります。
からさわ歯科医院(新潟市中央区)でも、

  • 歯周病の治療中の方
  • 歯ぐきの炎症が続く方
  • 口臭が気になる方

などには、症状に応じて含嗽剤の使用をおすすめすることがあります。
ただし、含嗽剤はあくまで歯みがきや歯間清掃の補助的なケアです。
歯ブラシによる清掃が基本になることは変わりません。


まとめ

今回の記事のポイントです。

  • 含嗽剤には殺菌成分・抗炎症成分などが配合されている
  • 殺菌成分は歯周病菌や口臭原因菌の増殖を抑える
  • 抗炎症成分は歯ぐきの腫れや出血を抑える働きがある
  • 含嗽剤は歯みがきの代わりではなく補助ケアとして使う