こんにちは、新潟市中央区の「からさわ歯科医院」院長の唐澤です。
夜、ズキズキと歯が痛み出して眠れない…。
温かい飲み物を口に含んだ瞬間「あれ?しみる…?」
そんな風に、突然感じる歯の痛みに不安を覚えたことはありませんか?
実はその「ズキズキする痛み方」、原因によって意味が全く異なります。
放っておくと治療が大がかりになることもあるので、痛み方の“サイン”をしっかり読み取ることが大切です。 今日は、「ズキズキする歯の痛みの原因」と「対処すべき症状の見極め方」について、わかりやすくお話ししていきます!

「ズキズキ痛む」は危険サイン?
ズキズキという表現は、歯の痛みの中でも特に神経(歯髄)の炎症や根のトラブルが原因のことが多いです。
こんな症状、ありませんか?
- 脈を打つような、ドクンドクンとした痛み
- じっとしていても痛みが続く
- 夜中にズキズキして目が覚める
- 痛み止めが効きにくい
こうした痛みは、虫歯がかなり進行しているサインかもしれません。
痛み方別でわかる!考えられる原因とは?
ケース① ズキズキ・ドクドク…→神経の炎症(C3)
虫歯が歯の奥にある神経(歯髄)まで到達すると、「歯髄炎」という状態になります。
この時、拍動性(脈打つような)痛みが出るのが特徴です。
特徴:
- 温かいものや噛むと痛みが強くなる
- 痛み止めが効きにくいこともある
- 一度痛みが引いても再発しやすい
この場合、神経を取る“根管治療”が必要になることが多いです。
ケース② 噛むとズキッ…→根の先の炎症・膿
すでに神経が死んでしまっている歯の**根の先に膿がたまる(根尖性歯周炎)**と、噛んだときにズキッと痛むようになります。
特徴:
- 歯が浮いているような感じ
- 歯ぐきが腫れていることもある
- 強く噛むと響くような痛み
この場合も、放置すると腫れが大きくなり、膿が出たり顔が腫れることもあります。
ケース③ 朝だけ痛い…→歯ぎしり・くいしばり
「夜は大丈夫なのに、朝起きたときだけズキッとする」
それは無意識の歯ぎしりやくいしばりが原因の可能性があります。
特徴:
- 特にストレスが多い時期に起こりやすい
- 顎やこめかみも疲れる
- 歯に小さなヒビが入っていることも
この場合、ナイトガード(マウスピース)などで歯を守ることが効果的です。
ひと目でわかる!痛みの種類別チェック表
痛み方 | 原因 | 危険度 | 対処の目安 |
ズキズキ・拍動する | 神経の炎症(C3) | ★★★★★ | 今すぐ受診を! |
噛むと痛い | 根の膿、詰め物のトラブル | ★★★★☆ | 早めにチェック |
朝だけ痛む | 歯ぎしり・くいしばり | ★★☆☆☆ | ナイトガードで様子見 |
一瞬しみるだけ | 初期虫歯・知覚過敏 | ★☆☆☆☆ | 数日〜1週間様子見可 |
「ズキズキ」や「噛んだときの痛み」は、自然に治ることはほとんどありません。
放置せず、早めの診断が大切です!
応急処置としてできること
すぐできる3つのこと
- 冷たいタオルなどで外から頬を軽く冷やす
- 市販の痛み止めを服用(※応急処置です)
- なるべく刺激の少ない食事を心がける
やってはいけないこと
- 温める(お風呂・カイロ)→炎症が悪化することがあります
- 痛い歯をグリグリ押す・揉む→炎症が広がる可能性あり
- 「治ったかも?」と様子見を続ける→神経が死んで痛くなくなっただけかもしれません
からさわ歯科医院の対応
当院では、痛みの原因を正確に見極めるために:
- レントゲンや必要に応じてCT検査を行い、見えない部分まで丁寧に確認
- できるだけ神経を残す治療(MTAセメントなど)もご提案
- 根管治療が必要な場合も、痛みを抑えた丁寧な処置を行っています
「ズキズキしているけど、どうしよう…」という方も、まずはご相談だけでも大丈夫です。
不安な気持ちをしっかり受け止め、納得できる説明と治療を心がけています。
ズキズキ痛みが出たら、まずは原因を知ることから!
- ズキズキするのは、神経や歯の根が炎症を起こしている可能性が高い
- 痛みがなくなっても“治った”とは限らない
- 早期発見・早期治療で歯を残せる可能性がグッと高まります
今すぐ治療が必要かどうかを知るだけでも、大きな安心につながります。
「まだ我慢できるけど気になる」「とりあえず診てもらいたい」
そんなお気持ちでも、どうぞお気軽にご相談ください!