こんにちは。
新潟市中央区・からさわ歯科医院 院長の唐澤です。
前回は、寒天・アルジネート印象材とシリコン印象材の特徴についてお話ししました。
今回は、それぞれの材料がどのような場面で使い分けられているのか、その判断基準についてご説明します。

型取りに「万能な材料」はありません
患者さんの中には、「シリコン印象材の方が良い材料なんですよね?」とご質問される方もいらっしゃいます。
しかし実際には、どの材料にも得意なことと苦手なことがあります。歯科医師は、
- 治療内容
- 求められる精度
- 患者さんのお口の状態
などを考慮しながら、適した材料を選択しています。
使い分けの基本的な考え方
からさわ歯科医院では、基本的に以下のような考え方で材料を選択しています。
保険診療の場合
多くの場合、寒天・アルジネート印象材を使用します。日常的な詰め物や被せ物づくりに必要な精度を確保しながら、短時間で型取りを行えることが特徴です。
自費診療(セラミック治療など)の場合
精密な適合が求められる治療では、シリコン印象材を使用することがあります。寸法安定性が高く、細かな部分まで再現しやすいためです。
ただし、これはあくまでも基本的な考え方であり、患者さんのお口の状態や治療内容によって判断が変わることもあります。
シリコン印象材にも注意点があります
シリコン印象材は優れた特徴を持っていますが、どのような状況でも万能というわけではありません。
例えば、歯の周囲に唾液や出血があると、細かな部分を正確に記録しにくくなることがあります。そのため、
- お口の中を乾燥させる工夫(防湿)
- 必要に応じた歯ぐきの処置
- 丁寧な操作
などが重要になります。
つまり、材料だけで精密な型取りができるわけではなく、適切な手技と組み合わせることが大切です。
大切なのは「材料」ではなく「目的」
歯科治療では、「どの材料が優れているか」ではなく、「どの治療に適しているか」という考え方が重要です。
どちらの材料も治療目的に応じて使用されるものであり、優劣をつけるものではありません。
からさわ歯科医院で大切にしていること
からさわ歯科医院では、患者さん一人ひとりのお口の状態や治療内容を確認しながら、適切な印象材を選択しています。
また、材料だけに頼るのではなく、型取りを行うタイミング・お口の状態の確認・丁寧な操作といった基本的な工程も大切にしています。
まとめ
- 型取りの材料には、それぞれ得意・不得意がある
- 保険診療では寒天・アルジネート印象材を使用することが多い
- 自費診療では精度が求められるためシリコン印象材を使用することがある
- シリコン印象材も、防湿や丁寧な操作が重要
- 大切なのは「材料の優劣」ではなく、「治療内容に応じた適切な選択」
※この記事は、からさわ歯科医院 院長(歯科医師・唐澤)が監修しています。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療結果を保証するものではありません。